群馬県前橋市のフリースクール、こらんだむ!!
みなさまこんにちは。ターサの市村です。
2017年、本年もよろしくお願いいたします。
僕たちターサ・エデュケーションは、子どもたちの足りないに向き合い、それぞれに必要な教育機会を公平に提供することをミッションとして活動しています。
今回は僕たちの活動の1つである、フリースクールこらんだむについてお伝えできればと思います。
僕がフリースクールを開校したいと思った理由は3つあります。
1.テレビで見た、東京シューレ(フリースクール)に通う子どもたちが発する言葉そして行動に衝撃を受けたから。
3.兄妹が高校生のとき不登校になり、中退したから。
僕たちは昨年9月、群馬県前橋市に初めて「フリースクール」を開校しました。
そもそもフリースクールとは何でしょう?下記をご覧ください。
フリースクールとは、何らかの理由から学校に行くことができない、行かない、行きたくても行けない……という子どもたちが、小学校・中学校・高校の代わりに過ごす居場所です。不登校やひきこもりをはじめ、軽度の発達障害、身体障害、知的障害などの事情を抱えるたくさんの子どもたちを受け入れ、多様な学びを実現するため、学校以外の場所を提供します。
引用元:不登校サポートナビ
https://www.futoukou-navi.com/note/kyoikukikan/freeschool.html
僕たちは不登校という課題を抱える子どもたちが、自由に自己の意志で学べるそんな場所を作りました。与えられる場所ではなく、一人一人の違いを認め合い、本当の意味での「多様性」を実現できる場所です。
そして僕たちは、学校に戻ることも、戻らないことも一つの選択肢として捉えています。戻りたい子どもは戻ればいいし、ここにいたい子どもはいればいい。その一つ一つが子どもの意志であり、私たちは尊重します。
僕たちはこの場所を必要とする子どもたちのために、運営していきます。
待っているよ。
やってよかった不登校ワークショップ。
全3回無事開催することができました。
不登校の親子の集客はやはり難しかったです。
新聞(上毛新聞・毎日新聞・東京新聞)にも掲載していただき、また群馬県内の小中学校や適応指導教室にもチラシを届けました。それでもやっぱり大変でした。
群馬県にも1,700人ほどの小・中学生の不登校はおります。しかし届かなかったのか、それともタイミングが合わなかったのか、もしくは求められているイベントではなかったのか。全てに理由はあるような印象を受けています。
そんな中でも親御さん通算23名、子ども通算18名の方々が勇気を奮って参加してくれました。正直想定していたよりもずっとずっと少なかった。
でもなんだろう。とっても嬉しかったんです。
初めてのイベント企画で不安いっぱいだったこともあるけれども、
やっぱり彼らの勇気が嬉しかったんです。
だから僕たちは一生懸命イベントを価値あるものにすべく、しっかり準備しました。
彼らの勇気を無駄にするわけにはいかないから。
- ボランティア募集をしました。30人以上の方々が協力してくれました。感謝!
- 講演会の準備をしました。上越教育大学稲垣教授への依頼そして打ち合わせをしました。
- パネルディスカッションの準備をしました。不登校を経験した社会人そして学生を3人も見つけることができました。
- 野外プログラムの準備をしました。不登校の子どもたちの負担が少なく、また楽しいプログラムの検討をしました。
本当に準備は大変でした。しかし、お陰様で素晴らしいイベントになりました。
これは私の感想でもありません。アンケートの結果でもありません。
正直私自身満足いくものを提供できなかったかもしれないと思っていました。
イベント終了後、参加者の親御さんからこんなメールをいただいたんです。
不登校ワークショップでは、大変お世話になりました。
◯◯(子どもの名前)は、前回も楽しかったようで今日を楽しみにしていました。
今日はさらに楽しかったようです。帰り道
みんなで外に出るのはいいね!コミュニケーションをとるって良いよね!スカッとしたよ!
イキイキと話している姿に、本来のあの子の姿を見ました。逆にこの子にとって、 最近の日々は孤独で寂しいものだったのだとも思いました。
毎日、堂々とイキイキのびのびと暮らしたいだろうに……と思うと親として切なくなります。
先日から◯◯は、
僕は将来、人の役に立つ仕事につきたいなー
と言っています。
僕もこうやってボランティアの人に助けられているじゃない?だからこそ、恩返しに困っている人を助けたいんだ!
と語っていました。
このような貴重な体験をする機会を与えてくださり、感謝しています。親として、 子供がこうして元気な姿でいてくれる事が本当に幸せです。
親にも学ぶ機会を与えてくださりありがとうございます。いろいろな経験をされた方だからこそ、語れること、 伝えられることがあると思っています。
素晴らしい先生との出会いに感謝です。
全てが全て上手くできたわけではないかもしれません。
しかし、1組の親子には少なくとも私たちの想いが届いたかもしれない。
そう思うことができました。「やってよかった」そんな思いが溢れ出しました。
またこのイベントをきっかけにたくさんの方々にターサを知ってもらうことができました。まだまだ何も成し遂げていない団体ですが、少しずつ本当に少しずつ前進はしています。今後も子どもたちの健やかな育ちを当たり前にするため、公平な教育機会を提供していきたいと思います。
群馬県不登校ワークショップ開催!!
みなさまこんばんは。特定非営利活動法人ターサ・エデュケーションの市村です。
私たちは、子どもの足りないに向き合い、それぞれの子どもたちに公平な教育機会を提供することをミッションとしています。
そんな私たちが今回向き合うもの、それは「不登校」です。
私たちの活動の詳細についてまだ、こちらのブログでは掲載しておりませんが(また順々に公開していきます)、第3の分野への挑戦になります。
ところで皆さん、
「不登校」って日本に何人くらいいると思いますか?
内閣府のデータを以下に掲載しますが、17万人弱もいるんです。
その大半が中学生です。
不登校の子どもは,1990年代に中学校を中心に増加した。近年は,小学校ではほぼ横ばい,中学校では減少傾向,高校では増加傾向にあり,平成24(2012)年度には,小学校では21,243人(全体に占める割合0.31%),中学校では91,446人(同2.56%),高校では57,664人(同1.72%)である(第1-3-23図(1))。学年別の構成割合をみると,中学校2年生と3年生で全体の4割強を占めている(第1-3-23図(2)
群馬県内の不登校の悩みを抱える親子を一箇所に集めて、当事者同士でつながるきっかけを提供する内容となっております。
子どもたちには野外活動や炊事活動。親御さんには対話集会と講演会を実施します。参加費無料です。是非ご応募お待ちしております!
【 開催日時 】 第1回 平成28年10月16日(日)13時から17時
第2回 平成28年11月 6日(日)13時から17時
第3回 平成28年11月20日(日)13時から17時
【 開催場所 】 国立赤城青少年交流の家 (群馬県前橋市富士見町赤城山27)
【 参加申込 】 タイトルを「不登校ワークショップ」とし、氏名・住所・連絡先・お子様の学年の項目をまでお送りください。
ここはどこでしょう?
皆様こんばんは。ターサの中曽根です。
昨夜の話ですが、市村と一緒にこんなところにいました。
そして2人でこんなことをしていました。昨夜の市村の図です。
そうです。
写真に写っているホワイトボートとテーブルを組み立てていました。笑
まだまだ殺風景です。
私が立ち上がった物語
どーも皆様こんにちは。ブログにお越しいただきまして、ありがとうございます。
特定非営利活動法人ターサ・エデュケーション代表の市村均光です。
読み方がちょっと難しいです。「いちむら ただみつ」です。こんな顔しています。
今回はなぜ私が発起し、今仲間とともに活動しているかをお話させていただきます。
ちょっと長くなるかもしれませんが、ご容赦ください。
【 私のスタートは自分自身の家庭環境 】
現在「子どもの健やかな育ちを当たり前にする」ということをミッションに活動しているわけですが、この志を持った1番の要因は私が母子家庭で育ったからだと思っています。
みなさん、母子家庭にどういったイメージをお持ちでしょうか?
「何となく可哀想。」
「大変そう。」
「あまりお金がなさそう。」
「育ちが悪そう。」
さまざまなイメージを持つと思いますが、大きくズレてはいないのかなと思います。
私の経験から話すと一番大きかったのは、みんなと違うというコンプレックス。
その影響で、なんとも言えない劣等感を持っていました。
また4人兄弟の長男ということで、兄弟の面倒等、責任感を持たざる得ない環境に置かれていたと思います。それから逃げていた時期もありますが。
でも、貧乏ではなかったんです。むしろ母親の頑張りによって、ちょっとしたお金持ちだったんです。(それに気づいたのは、大人になってからですが・・・)
だからか、子どものとき、ほかの子どもと比べても遜色ないものを与えられてきたと思っています。
え?だから何?まだまだこれから話は続きます。
【 学習塾講師として働いて気づかされた所得による教育機会の格差 】
私は教育系の大学卒業後、某学習塾で専任講師として働きだしました。
教えていた教科は、「数学」と「理科」。主に小中学生が相手でした。
塾講師は子どもたちが学校に行った後の商売ですから、「夜」のお仕事です。
不規則な勤務体系で体はしんどかったですが、子どもと関わる仕事は楽しかったです。
そんな日々を過ごす中、秋口頃でしょうか。1人の生徒に出会いました。
彼は学力はあまり高いわけではないけれど、一生懸命勉強する子でした。
しかし、突然彼は退塾(塾をやめること)します。理由はなんでしょうか?
答えは「お金」です。
塾の月謝の相場は20,000円ほど。一般的に考えると決して安い料金ではありません。
これは自分が社会人になり、親になり気づけたことです。
私がここで気づいたこと。
それはお金のない世帯では、子どもの教育機会は充分に与えることができないということです。
つまり、世帯の所得格差により、教育機会の格差が確かに存在しているという事実です。
これは下記のデータからも読み取ることができます。
世帯収入と子どもの学力 (対象/小学6年生)
出典:国立大学法人お茶の水女子大学『平成25年度全国学力・学習状況調査(きめ
細かい調査)の結果を活用した学力に影響を与える要因分析に関する調査研究』
家庭が自己負担する教育支出(学習費)の内訳
出典:文部科学省「平成26年度子供の学習費調査」
引用 公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン
要は、お金がないと教育機会を充分に与えられないから学力が低くなるということ。
このときに1つのモヤモヤが生まれました。
「努力の差ではなく、生まれた環境に左右されるこんな状況はおかしい」と。
【 いわゆる「一般的」な母子家庭の方々との出会い 】
私はその後某市役所に転職しました。立派な理由があったわけではありません。塾講師として昼夜逆転の生活をしていた結果、子どもが勝手に大きくなっている状況が寂しく感じたからです。ワーク(仕事)よりもライフ(生活)を優先したということです。
(市役所はみなさんが思っているよりは楽な仕事ではないかもしれませんが、休暇等ワークバランスは非常にコントロールしやすい職場です。)
市役所にはたくさんの部署があり、たまたま私は子どもの福祉に関する部署に配属され、児童手当や児童扶養手当(いわゆる母子手当)等を支給する担当になりました。
※母子手当は現在はひとり親手当です。父子家庭の方も受給できます。
つまりこの部署には毎日毎日、「子ども生まれました。」「離婚しました。」という方々が訪れます。
子育て世帯には本当にさまざまな世帯があることを知りました。
その中で私が衝撃を受けたこと。それは、
母子家庭の貧困レベル
児童扶養手当の申請をする際に、世帯状況(収入状況等)の聞き取りを行うのですが、
「子ども3人いて、月収8万円です。家賃は、3万円です。」
「子ども1人です。現在は子どもが小さいため仕事をしていません。貯金で暮らしています。貯金は10万円です。」
「子どもは2人です。自分はうつ病です。下の子は児童養護施設にいます。」
こういった話を聞いてどう思いますか?この世帯が特別だと思いますか?
この世界が通常の母子家庭の世界なんです。
ちょっと古いデータですが下記グラフをご覧ください。
これは就労収入です。各種手当や養育費等は含んでいません。
しかし、養育費の不履行率は8割を超え、ほとんどの家庭では支払われていません。
その結果、母子家庭の貧困率は50%を超えています。
※年間収入120万円未満の世帯
このとき私は自然と自分の育ってきた環境と照らし合わせることができました。
自分も母子家庭で育ったからです。
でも私にはいまいちピンとこなかったのです。
それは母子家庭で育ったのに、この厳しい状況を知らなかったからです。
だからこそ、私の育った環境との格差に衝撃を受けました。
そして、自分がいかに特殊な環境で育ったのかに気づいてしまったのです。
「お金持ちの母子家庭育ち」
こんな私だからこそ、やらなくてはいけないことがあるのではないだろうか。
母子家庭の辛さを知っている。しかし、貧困を知らない。
「私が立ち上がらないで、誰がやってくれるんだ?」
貧困であれば次世代の子どもにも影響を与えてしまう。
その連鎖を止めるためには教育しかない。
公平な教育機会を届け、所得格差からの教育格差を是正する。
社会的弱者を弱者のままで終わらせてはならない。 そう考えました。
【 熱い仲間のおかけで踏み出せた1歩 】
しかし、「子どもに公平な教育機会を届ける!!」と意気込んだものの、
なにをやろうか、どうすればよいか。
とりあえずはまず行動。「地元で無償学習塾を1回開催してみよう」と考えました。
学校や町内会、公民館等に私の想いとやりたいことを伝えて回りました。
いろいろ調整し「もう少しで実現できるかも。。。」そんな段階になったときに、
に公民館側と町内会側で情報の行き違いがあり、 実現できませんでした。。
今思えば明らかに私の経験や調整の不足だったのですが、
当時慣れないことをしていた自分としては、
「明らかにいいことをしているはずなのに、なんで上手くいかないんだ。なんでわかってくれないんだ。もっとウエルカムでもいいのではないか。もうヤダ。もう無理かなあ。」
まるで子どものように、イジけていました。笑
(今思うと弱くて本当情けない。なかなかうまくいかないんですよね、やっぱり。)
そんなとき私を再び立ち上がらせる出来事がありました。それが、、、
※私がいます。探してみてね。
このイベントはメガネで有名なジェイアイエヌ田中仁社長が発起人となり、群馬県で開催されたビジネスプランコンテストです。
私は母の知人の紹介でたまたま応募し、幸運なことにファイナリストとして前橋グリーンドームにて3分間のプレゼンを行いました。本当に貴重な経験でした。
生まれて初めてたくさんの方から賞賛をいただき、私にもできるのかもしれない、もう一回頑張ろうと思うことができました。
そしてここから私の人生が動き出します。
この出来事をきっかけに私は自分の人生を変える場所に巡り合うことができました。
群馬イノベーションスクールです。
起業家たちが切磋琢磨しながら、学び合う場所。
このスクールも群馬イノベーションアワードの発起人である田中社長が開催するビジネススクール。本当に田中社長には感謝してもしきれません。
この場所にいた仲間たちは、今まで私が出会わなかった熱い情熱を持ち、やらせられていない、自ら明日を切り開く人たち。
私はまんまと伝染したわけです。笑
本当に私の人生の転換点であることは間違いありません。
この場所に巡り会えたことで、私のやりたいを解放し、私は立ち上がることができたのです。
【 そして今歩き出す 】
このブログを書いている間に、1周年記念日が過ぎてしまいました。笑
※法人設立日:平成27年7月9日
私たちはそれぞれの子どもの抱えている「足りない」を解決するため、それぞれの状況に向き合い、教育活動を行っています。
次回以降には私たちが行っている事業について書いていきたいと思います。
長文・駄文を最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。
初めまして!
これから少しずつ、NPO法人ターサエデュケーションの活動内容・日々の出来事や思い、教育について記事にしていこうと思います。
まずターサエデュケーションについて少し説明を。
私たちNPOは「すべての子どもへ公平な教育を」という理念のもと活動しています。家庭環境や所得格差による「負の連鎖」という社会問題を、「公平な教育」によって解決したいと思っています。
現在専従の職員はいません。それぞれ別に仕事をしながら活動をしています。なので基本的には「週末NPO!ターサエデュケーション♡」なのです(汚)。某アイドルグループみたいですが、それでもみんな仕事終わりに集まったり、SNSを利用し連絡を取りながら少しずつ活動しています。
ちなみに職員は現在男性のみです.......(泣)。その結果「やっぱりか」と思い知らさることがあり、後日記事にします(笑)。
具体的にどんな活動をしているのか?気になるでしょうけど、それも後日記事にします(笑)。
これから職員がかわるがわる記事を書いていこうと思いますので、よろしくお願いします。
それではこの辺でオヤスミナサイ。